※コーチングはなぜ必要なのか?コーチングでは何をするのか?など、コーチングの基礎知識は下記の記事も参考になりますので合わせてお読みください。
1. コーチングが気持ち悪いといわれる理由
コーチングが気持ち悪いと思われている理由は主に下記のような点があげられます。
1-1.スピリチュアル・占いなどと同じように思われているから
コーチングは、知らない人にとっては、スピリチュアル、占い、カウンセリングといったサービスと同類に思っている人が少なくありません。
これらのサービスは好きな人には良いサービスですが、知らない人にとってはなにか怪しいもの。その世界に行くとなんだか丸め込まれそうで、知らないだけにこわいと思ってしまうのです。
ある意味、個人的なバイアスがかかって気持ち悪いと感じていることがあるといえます。
1-2.一部、キラキラキャラのコーチがいるから
また、コーチングを仕事にしている一部の人が、いわゆるキラキラキャラであることも要因のひとつと考えられます(これも一種のバイアスですが)。
服装や髪型、メイクなどが過剰であるため盲信的なあやしさを醸し出してしまい、それが気持ち悪さを感じさせるのかもしれません。
「自由な時間に好きなことをする」のように決めた人がオンラインの講習を受けて、副業やフリーランスでコーチングをスタート。SNSで発信しDMを送ってきたりするあの感じに人は違和感を持つのです。
(DMを受け取る側の気持ちを無視して「コーチングっていいよ」を押し付けどんどん入ってきて、求めていないのに説明してきたりすることが気持ち悪さを増幅させてしまいます)
コーチング研修やスクール終了後にありがちなのは、コーチングは「人の人生のすべてを解決させてくれる」と何の疑いを持たず信者的に振る舞ってしまう人。
コーチングにどっぷり熱狂している自分に気付かず、なんでもかんでもコーチングに結びつけることが却って気持ち悪さになっていることがあるのです。
1-3.身近な人に広めてしまう行為で「気持ち悪い」と感じるから
また、コーチングを個人ではじめる際は友だち関係や職場の関係を接点に広げていきますので、そのやり方がMLMやマルチ、情報商材、自己啓発と同じに見られ、あやしさにつながって、気持ち悪いとかえって思われてしまうのです。
ネットワークビジネスに勧誘したい人が、いきなり話をはじめてしまうと警戒されうさんくさく拒否されますので、「コーチングに興味はある?」と聞いてくるアプローチを使うこともあるようでそれが気持ち悪さになってたりもします。
そもそもコーチング自体、まだ知らない人が多いサービスです。
そのため、「知らないものは興味ない」「興味ないのに話されては面倒」「面倒なのに誘われると気持ち悪い」の悪循環になってしまうことで、やがて「コーチングは気持ち悪い」というイメージに変わってしまうのです。
仮に興味がない人が無理やりコーチングを受けても効果は出ずコーチングを否定的にとらえて、コーチングって気持ち悪いだけとなっていることもあるのです。
2. コーチングはうざいと感じる理由
続いてコーチングが「うざい」と感じる理由について見ていきましょう。
主な理由としては下記のような点が考えられるでしょう。
- コーチの人生・仕事感がうざい:コーチ自身が意識が高い、幸せを押し付けてくる
- コーチのコミュニケーションがうざい:コーチがなんだか偉そう、やたら馴れ馴れしい
- コーチの距離感がうざい:キラキラな毎日を送らせたがる、求めていないのにパーソナルスペースに入る
- コーチの人となりがうざい:「自分コーチですよ」のオーラを出す、こちらのペースや空気を読まない、コーチ仲間の良さをアピールする
これらをひとことでいうと、コーチ自身のキャラクターによってうざいと感じることが多いように思われます。
個人のキャラクターにはその人の持つ人生・仕事観、コミュニケーションスタイル、関係性の距離感、人となりが大きく影響しています。
超ポジティブ思考の人、元気をアピール、やたら前のめり、声に勢いがあって、1時間も一緒にいるとこっちが疲れて果てるような時ってありますよね。
コーチングを受ける側が「この人、ついていけないよ」と思っても、それでも土足で自分のスペースまで入り込むコーチが中にはいます。
そのあまりの勢いに圧倒され、宗教っぽく映ってうざく感じるのかもしれません。
またコーチは民間のスクールに通えば数時間でコーチとして資格が取れるので「自称コーチ」が毎年何千人も出ています。
自分の本業の仕事以外、副業、Wワークと称しコーチと名乗る人もいてやけに張り切っているのが特長でそんな人に出くわすとコーチングを押し付けられうざく感じてしまうのです。
3. コーチングは意味がないのは本当か?
次に「コーチングは受けても意味がない」という意見についてですが、これはコーチングを提供するコーチの力量、スキルと知識がないのが原因であることが多いです。
3-1.コーチの力量不足によって「意味がない」と感じる
まずコーチの力量ですが、これはコーチそのものが民間の資格で民間の研修会社のスクールに通えばほぼ全員、資格が取得されるという構造的な問題にあります。
こうした研修を経てコーチングの資格を得ただけの経験が浅い人から「コーチングをやらせてください」と依頼され、付き合いでコーチングを受けても、効果を感じられないことが多いもの。そのため「コーチングって意味ないんじゃない?」と思ってしまうのです。
民間の研修会社、スクールは大盛況で毎年大量の自称「コーチ」が世の中に出てきています。
それに伴い、そのコーチにコーチングを受けた人が「意味がない」と感じるケースも増えているのかもしれません。
3-2.スキルと知識がない人が実施するから「意味がない」
また、会社の場合では、コーチングのスクールに通っている同僚や上司がコーチ経験を積む練習のため、社内でコーチングの「練習」を行う場合もあります。
コーチングが受ける人にとってすばらしいものであれば問題がないのですが、効果が感じられなかった場合でも同僚・上司や職場の関係性を乱したくないので、「コーチングっていいですね」と予定調和で答えざるを得ず、それが「コーチングは意味ない」というイメージにつながってしまいます。
とはいえ、コーチ役の同僚・上司はそれにまったく気づかないので、感想を額面通りに受け取ってしまい好評だと都合よくとらえてしまうのです。
好評だからと職場の他の人にも勧めてしまい、付き合わされる人にとってはコーチングって意味ないの連鎖が広がってしまうのです。
さらに言えば、職場で上司が1on1ミーティングでコーチングの知識を使って、部下とコミュニケーションをする場合があります。1on1ミーティングは大企業を中心にもはや多くの会社で普及していますが、これが間違った使われ方をしているケースがあるのです。
このケースでは、コーチングと称して、30分から1時間の間、部下のための時間ではなく上司の聞きたいことを聞いていたり、業務の確認となっていたりします。
上司はスッキリしてコーチングっていいなと思えるのですが、逆に部下は1on1ミーティングはもちろん上司のいうコーチング(本来のそれではない)って「意味がない」と思ってしまうのです。
部下は上司に逆らえませんので「1on1、ありがとうございます」「コーチング、いいですね」と口ではいいますが本音は違うのです。
4. コーチングを受けない方がいい人・受けた方がいい人の違い
では最後に、コーチングを受けない方がいい人と、受けた方がいい人の違いを解説します。
受けない方がいい人がコーチングを受けても「気持ち悪い」「意味ない」と感じてしまいますし、逆に本来受けた方がいい人が勝手なイメージだけでコーチングを受けないのはもったいないものです。
自分がどちらなのか判断してみましょう。
4-1.コーチングを受けない方がいい人
まずコーチングを受けない方がいい人・受ける必要性がない人は、これからの人生をほぼ決め切ってどう毎日を過ごしていくかを固く決めている人です。
コーチから「問い」を立てられても、人生の計画を算段してブレることなくまっすぐ行くと決めているのでそこに迷いはなく大きな気づきは得られません。コーチングはむしろ邪魔になるかもしれません。
また、
- コーチングを斜めから捉えて自己開示や内省を拒否しがちな人
- コーチがどんな風に進めるのか学ぼうという受講スタイルの人
- コーチとの協働関係を肯定的に考えられない人
上記に当てはまる人も受けない方がいいでしょう。
コーチングは、コーチングを受ける人の気持ち、心構えが大切になってきます。
上記のような人は、気持ち・心構えといったコーチングの前提が崩れてしまっているので効果が高まらず受けたとしても得られるものは少ないでしょう。
受けたとしても効果が出づらく「コーチングなんて意味ないよ」となってしまうのがオチです。
ちなみに自己開示を間違って解釈して、事の開示(自分以外、業績数字、あるべき論)に終始してしまう人にとってもコーチングの効果は薄れる傾向があります。
4-2.コーチングを受けた方がいい人
一方、コーチングを受けた方がいい人はこんな人です。
- 何か頭から離れずつい気になってしまう人
- もやもやから抜け出せずなかなか前に進めなくなっている人
- 何に悩んでいるのかも見えなくなってきた人
こういった人は、コーチングを受けることで、その後の自分のあり方、やりたいことがきっと見えてくるはずです。
たとえば、人生の節目や環境が変わるタイミングで悩む人は多いもの。どの選択肢が正しいかは誰もわかりませんが、どちらになっても決断を後悔しないようにしたいものですよね。
たとえば仕事についての選択の場合、20代の方であれば転職やキャリアパスについて、また30代以降であれば、独立・起業が自分にとっての節目になってくることが多いです。
経営者の場合は、今後の事業、戦略、組織、人間関係について、またリーダーシップやマネジメントについてもテーマになっていきます。
プライベートの場合では、結婚、出産といった家族のこと、職場、人間関係、介護、お金のことまで幅広くテーマに取りあげられます。
こうした人生の選択を迫られるときに迷ったら、コーチングを活用してみましょう。「自分の選択にYES」といい、「人生を悔いくいなく生きていける」効果がきっと出るはずです。
ちなみに、当社ペイサーのコーチングを受けた人の「受けるきっかけ」は下記のとおりです。
- 1位:事業・組織を成長させたい
- 2位:自分のキャリアを見つけたい
- 3位:本当にやりたいことを見つけたい
- 4位:マネジメントや育成をなんとかしたい
- 5位:もやもやの状態から抜け出したい
- 6位:人間関係の悩みをなんとかしたい
もしあなたが上で挙げたような悩み・希望をお持ちなら、コーチングを受けてみてはいかがでしょうか。
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「コーチングって気持ち悪い」「コーチングは意味がない」などのネガティブな意見についての理由と当社なりの見解についてお読みいただき、どう感じられたでしょうか?
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この記事の監修者
2016年からエグゼクティブ向けコーチングをスタート。現在、経営者・幹部クラス向けコーチングを複数社に提供。また20代の若手クラスを対象には寄り添うコーチ役でいる。コーチング実績、累計約1,700時間、120人以上。コーチング、1on1ミーティングサイト「ペイサー」を運営。