1.パーソナルコーチングについて
1ー1.概要
パーソナルコーチングとは、一般社員・一般の方を対象にしたコーチングのことです。個人を対象にしたコーチングサービスですので、仕事のことはもちろん、人生、生き方、何がしたいのか、仕事(転職、独立・起業)、家族、プライベートのさまざまな問題をテーマに扱い、対象者個人が考える理想のゴールに届くことを目的に対話を通じて支援することをいいます。
複数人によるセミナー形式やワークショップではなく、コーチと1on1のセッション(対話)で行われ、セッションのテーマ内容は個人の具体的な(パーソナルな)事情を踏まえて行うのでパーソナルコーチングと呼ばれます。
なお、より広い意味での「コーチング」とはどんなものなのか?種類や受け方、効果などを詳しくまとめたページは下記です。こちらも合わせてお読みください。
» コーチングとは?意味・種類からコーチングで得られる効果、受け方
1ー2.形式
クライアント(受ける人)とコーチの二人で、複数回・数ヶ月間をかけて実施することが一般的です。
二人で実施する理由は、コーチにとってクライアントの雰囲気やしぐさ、身振り手振り、表情、目線、声のトーン、言葉の一つひとつを感じ取ることが重要になるためで、基本的にはリアルな場での対面形式が一般的です。
しかし昨今のコロナ禍の状況下では、オンラインでのセッションが一般的になっています。
複数回・数ヶ月間をかけてセッション(対話)が行うのは、課題解決・目標達成に向け継続的なサポートを行う必要があるためです。
1ー3.取り扱うテーマ
パーソナルコーチングのテーマは、クライアントの人生におけるすべてです。
たとえばビジネスや仕事に絞っても、経営・組織・キャリア・やりたいこと・転職・独立など多岐に渡り、プライベートでは人間関係・結婚・家族・お金のことまで非常に幅広いテーマを扱います。
それぞれを専門にしたコーチが存在しているため、自分の悩み・目的に合ったコーチを探すとよいでしょう。
1ー4.コーチングとティーチングの違い
コーチングと似た意味の言葉に「ティーチング」があります。
コーチングとティーチングは、近い言葉なので混同されがちですが、両者には明確な意味の違いがあります。
コーチング(coaching)は、コーチがクライアント(相手)から答えを引き出すこと。つまりクライアント自身が何がしたいのか自己確認してもらいながら、これから自分がどうしたいのかクライアント自身が答えを出すことを言います。
一方、ティーチング(teaching)はその言葉通り、何かを知っている人から知らない人に教えることを言います。先生や上司が、生徒や部下に、答えを教えることですのでイメージがつきやすいでしょう。
コーチングはクライアントに答えを教えることはしません。上司が部下に「やり方を教える」ことは、コーチングではなく「ティーチング」ということになります。
一般的なビジネスシーンでは、ティーチングはまだ知識レベルが浅い若手やビギナークラスの部下に上司が関わるコミュニケーションスタイルになります。
※ビジネスコーチングについては下記記事をお読みください。
» ビジネスコーチングとは?目的・効果・テーマ・料金・受け方
しかし、部下のキャリアが増してくるとティーチングの関わりは限界があって、上司は気付きを与えることは難しくなります。
そこで必要となるのが「コーチング」です。教えるのではなくコミュニケーションを取るスタイルで関わり気づきを与えることが、部下の成長に繋がると言われています。
今流行りの1on1ミーティングは、育成を目的としていますので、部下の気付きを促すコーチングを取り入れたコミュニケーションであり、部下の成長に繋がる関わりなのです。
2.パーソナルコーチングを受けているのはどんな人か
2ー1.受ける人の役職属性、職種
パーソナルコーチングを受ける人の役職属性は、
- 企業の経営者・役員クラスの方
- ビジネスパーソン(会社員)で管理職の方、またリーダークラスの方
エグゼクティブクラス、管理職・リーダークラスの役職の方が多いです。
共通するのは、会社が成長フェーズでこれからさらに成長・拡大をしていこうとしている経営層、ミドルマネジメントポジションの方がコーチングを利用される傾向が高いです。
スタートアップ、ベンチャー系、成長拡大期の企業の方が比較的多いのですが、これらの方は変化が激しい業界にいらっしゃるケースが多く、事業や組織、またキャリア開発、将来設計はどうしたいのか。何から手をつけると理想の姿に近づけるのか。今の自分の状態を「自己確認」するリセットの場としてコーチングを利用されるのです。安定している会社で「上がり」ポジションの人はほとんどいません。
職種では、
- 営業職:30%
- コンサルタント・新規事業開発・人事(教育)・カスタマ職:各10%
- webディレクター・システムエンジニア・研究開発・士業・IR広報:各5%
- そのほか10%
※(ペイサー調べ:2021年度)
職種は、上記のように、営業職系が多いものの、様々な職種の方がコーチングを受けられています。
業界、業態、分野についても、偏りがなく、満遍なくバラエティーに富んでおり、自分の目標を達成させたい、事業・会社を成長させたいといったそんな「思い」はあるものの、
- 何から手をつければいいか迷っている
- ぐるぐる堂々巡りしてしまっている
- 考え、悩んでいるエネルギーをポジティブに転換させたい
といった方がコーチングを受けているといえます。
2ー2.受ける人の年齢層
コーチングを受ける人の年齢層は以下のとおりです。
- 20代:10%
- 30代:30%
- 40代:55%
- 50代以上:5%
※(同調べ)
コーチングを受ける方で最も多いのは、「これから」の経営者や管理職・次世代リーダーで、30代前半から40代前半の方です。
30代前半から40代前半という時期は、社会人経験が一定期間経過し仕事にも慣れて責任あるポジションを会社で担っているため、これからの自分の人生を冷静に考えるタイミングだからです。
- 今まで経験したことのない経営の視点や大きな決断が求められている
- 組織をどうしていきたいのかというマネジメント面での自己確認・決断が必要である
このような状況が多く、いわば自分を高めていくことが必要になってくるタイミングといえるでしょう。
そんな時に、気になり出すのがパーソナルコーチングです。
「どういう自分でありたいのか」、「これから何をしたいのか」を今見つけたいと、プロのパーソナルコーチに伴走をお願いしたくなるのです。
50代以上の人が少ないのは、ある程度仕事やキャリア、ライフプランが固まっていて大きな変化を求めていないからで、コーチングを受けるまでもなくこの先の生き方がほぼ確定できていることが理由にあると思われます。
コーチングを受け始めるのは早いに越したことはありません。
コーチングを受けて節目で自分を見つめ直し自分の人生に積極的に関わっていくことが、これからのコーチングを受ける人の考え方になるでしょう。
とはいえ、昨今では年齢にも変化が見られ、20代・30代の方が増えています。
従来はエグゼクティブ、上級管理職の方がパーソナルコーチングを受けていたので年齢層が高い傾向が見られましたが、最近はパーソナルコーチングが身近になったためか若年層の需要が拡大しているようです。
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3.パーソナルコーチングを受けるきっかけ・動機・目的
なぜパーソナルコーチングを受けるのか、コーチングを受ける人がどんなきっかけ・動機・目的からはじめたかを解説します。
大まかにまとめますと、以下のような理由が、パーソナルコーチングを受けるきっかけ・動機・目的となっています。
- 「事業・組織」を成長させたい:32%
- 自分の「キャリア」を見つけたい(転職・起業含):27%
- 「本当にやりたいこと」を見つけたい:23%
- 「マネジメントや育成」を見つめたい:18%
- 「もやもやの状態」から抜け出したい:14%
- 「人間関係の悩み」をなんとかしたい:10%
※(同調べ:複数回答)
以下から順に詳しく解説していきます。
3ー1.今後「事業・組織」を一段、成長させたい
最も多いのが、経営者や管理職の方で、事業や組織の成長のためにコーチングを受けたいと考える方です。
経営や、事業、組織運営、マネジメントは、自分が正しいと思い日々全力で取り組んでいても、うまくいかないことは実に多いのです。
ともすれば深みにはまって抜け出せなくなって、悪いスパイラルに陥ってしまう。そんな経験は誰にでもあるものです。
そんな時に自分を生かしながら、自分の中にいいイメージを持ってうまく望めるように、パーソナルコーチングを取り入れる方がいらっしゃいます。
そもそも、人は自分がどういう位置にいるのか、自分で正しく捉えることはとても難しいため、
- 自分は今どんな状態なのか
- 今後どこに向かいたいのか
- 何をしたいのか
こうしたことが心の中でわかっているつもりでも、実はまったく違うことを考えていたり、思っていたのとは違う方向に行ってしまうことは多いものです。
そんな時に検討されるのがパーソナルコーチング。
受けられる方の多くは、パーソナルコーチングを受けることで、本当にありたい経営・組織・マネジメントに向けて、一度リセットして自分を立て直そうとするのです。
「色々試したのですがやっぱりパーソナルコーチングを受けようと思いまして…」とはじめられる方は、あとあと賢明な選択だったと口々にしています。
3ー2.自分の「キャリア」を見つけたい(転職・起業含)
20代後半、30代になって、仕事がだんだんわかるようになって慣れが出てくると、「このままこの仕事を続けていていいのだろうか」と考える時があります。
- 「果たしてこの仕事にどんな意味があるのか」
- 「自分じゃなくてもできるのでは」
- 「だったら、今のうちに心からやりたいことに自分の時間をぶつけてみたい」
こうした考えを持ってはいても、この先どうしたものか今ひとつはっきりせずモヤモヤしまたまま困ってしまうことがあるのです。
いくら考えてもなかなかいい答えに辿り着けないし、仮に答えを出しても今ひとつしっくりこなかったり…
そんな状態で転職や起業について考えても、
- 「どんな仕事をしたい?本当は何がしたいのだろう?」
- 「転職か独立か?」
- 「転職や起業をしても、果たしてやっていけるのだろうか?」
- 「このまま今の会社にいた方がいいのだろうか」
このように堂々巡りになってしまい、転職や起業について自分一人で答えを探すのは、実は相当難しいことです。
そんな経緯やきっかけから、自分の「キャリア」を見つめ「転職・起業」に生かしたいと考える方が多いようです。
3ー3.自分の「本当にやりたいこと」を見つけたい
- これをやりたくて毎日仕事をしているのにどうもしっくりこない
- 何をやりたいか見えなくなってきてしまった
といった状況から「本当にやりたいこと」を見つけてそこに集中したくてパーソナルコーチングを受けはじめる方も多くいらっしゃいます。
「やってみたけど違う、本当にこれがやりたいのかどうも納得感がない」とか「自分は本当は何がしたいのか見えなくなって」と感じてしまった時にこそパーソナルコーチングの出番です。
コーチングを受けることで、「自己解像度」が高まり、今の自分がどういう状態なのかを理解していくことができます。
自分自身の理解が進むと、
- 何を自分の「強み」にしているのか?
- 何をしていてどんな瞬間を得ることが元気になるのか?
このようにして、自分自身を理解し、その先に「本当にやりたいこと」や自身の「思い」が間違いなく見えてくるのです。
3ー4. 「マネジメントや育成」を見つめたい
もうすぐマネジメントポジションに昇進する予定の方や、「管理職」や「マネジャー」任用されたばかりの方は、人の上に立つポジションとしてこれからどうしていけばいいかわからないものです。
- 自分のやり方は正しいかのか?それとも間違っているのか?
- そもそも管理って何をすればいいの?
- 部下のマネジメントや育成ってどういうこと?
こうした疑問・悩みをお持ちの方が多いようです。
会社の管理職研修を受けたり、書店に並んでいるマネジメト関係の書籍を読んで、それらしいことをわかったつもりになったとしても、実際の職場・現場、部下がいる中ではほとんど通用せず今ひとつピンとこないこともあります。
そんな時にパーソナルコーチングを受けることで、自分なりの管理職スタイルを見つけ、決断して実行に繋げることができるようになります。
マネジメント・組織開発を得意としたコーチが管理職・マネジャーとして一般的に考え実行するための「役割」を問いかけ、コーチングを受ける人はその問いに答えることでマネジメントの本質や育成について言語化することで自然と管理職・マネジャーとしてのトレーニングができるのです。
最近では、一人ひとりの価値観や多様性を尊重することが当たり前になっていたり、オンラインでのマネジメントになったりと、以前に比べ組織マネジメントの視野視点の難易度が高くなってきています。
そのため、研修や読書で得た知識も、我流のマネジメントスタイルにも限界があります。
そこで「どういうマネジメントや育成をしていくのか」を深く知るためにパーソナルコーチングを受けることが多いようです。
3ー5.今の「もやもやの状態」から抜け出したい
今の「ずっともやもやしている状態」をなんとかしたくて、パーソナルコーチングを受ける人は少なくありません。
- 毎日作業に追われて、本当に自分のやりたかったことができていない
- どうにかしたいけど思考の整理ができずにいる。心の余裕すらない。
こんなふうにもやもやの状態が続くと、何に「もやもや」しているのか見えなくなっていることも少なくありません。
そうなると毎日がやらなければいけない「作業」だけで終わってしまい、これでいいのかとまた「もやもや」する負の連鎖に陥ってしまうのです。
「もやもや」の繰り返しが長く続けば、何週間、何ヶ月とあっと言う間に時が経ってしまいます。
こうした状態を抜け出すには、コーチングでじっくりコーチの「問い」に答えることから始めてみてください。
今の自分の「自己確認」ができて、霧の中からぱあっと抜け出せる感覚が得られて、
- 「すっきりした」
- 「見えてきた」
- 「明日からこれやろう」
と、そこから前に進むことができるのです。
3ー6. 職場の「人間関係の悩み」をなんとかしたい
仕事や職場の「悩み」のほとんどは「人間関係の悩み」と言っても過言ではありません。それだけ人は「他人との関係性」で悩んでいるものなのです。
上司との関係だけでなく、部下との関係、また部署間の横の人とうまくいかなかったりで、ストレスやプレッシャーから落ち込んで本来の自分でなくなったりするのです。
そうなるとどうしていけばいいか先がまったく見えず、会社を辞めることでしか解決できないと思い込むこともあるもの。
こんなきっかけで、「人との関係性」をテーマにパーソナルコーチングを受ける方もいらっしゃいます。
一方で、最初から「人間関係」が悩みでコーチングを受けたいといったテーマがクリアになっていないこともあります。
例えば、自分のキャリアについてテーマにセッションを始めたものの、コーチと話をしているうちに少しづつ本当の悩みが「人との関係性」にあるとわかることもあるのです。
このように、「人との関係性」はなかなか表面化しにくかったり、コーチングを受ける人が自分でも気づかないこともあるのです。
4.パーソナルコーチングを受ける意味・期待できる効果
パーソナルコーチングを受けることで以下のような効果が期待でき、それぞれの人はコーチングを受ける意味があるのです。
- 一人ではたどり着けない「潜在意識」に気づくことができる
- 「自己解像度」が高まり「自分の強み」が見つけ出せる
- ありたい自分の「本当の目標」がクリアになる
- 自己変革への「行動」の道筋が見えてくる
- 「目標達成」を手に入れて、人生が前に進む
以下から順に詳しく解説していきます。
4ー1.一人ではたどり着けない「潜在意識」に気づくことができる
例えば、あなたが転職で悩んでいるとします。
「転職しようかなぁ。でも、次の職場でうまくやっていけるか保証はない。だったら今の会社に残ったほうがいんじゃないか」
こんな風に考えるうちにうやむやになってしまい決断できなったり、ときどき思い返すものの思考の堂々巡りから抜け出せないといった経験は誰でもあると思います。
おそらく現状のままではずっと結論にたどり着くことができません。
そこで役立つのがパーソナルコーチングです。
コーチとのセッション(対話)は自分の思考をぐっと高める時間です。
コーチの問いかけに答えることで、あなたの思考はあなたの本当にやりたい「潜在意識」に触れ「やりたいことが何なのか」がクリアになります。
ここから思わぬ将来の可能性が見えてきて、普段の自分からは想像すらしいないことにチャレンジしたくなることもあります。
4ー2.「自己解像度」が高まり「自分の強み」が見つけ出せる
仕事をしていると、なぜかやる気が沸かずパフォーマンスが上がってこないことがあります。
「うまくこなせていたと思っていたのにどうもうまくいかない…」このような悩みをもつビジネスパーソンは少なくないでしょう。
このような状態に陥ったときは「自分の強みの活かし方」が間違っていることが多いのです。
そんなときにパーソナルコーチングを受けることで自分の強みを見つけ出すことが可能になります。
パーソナルコーチングを通して「自己確認」をして「自己解像度」を高めていくと、
- 自分の立ち位置
- 何を目標にしたいのか
- 今何が課題なのか
- どこからどう進むのか
を確認することができるのです。霧の中からすっと抜け出ていく感じです。
「自己解像度」を高めることは「自分の強み」に気づくプロセスにもなっていて、他にない「自分の強み」の活かし方を見つけるきっかけになってくれることでしょう。
もちろん仕事ですから、すべてを自分の思うようなやり方に変えることはできません。
ただ、自分をコントロールすることは可能ですから、
- 自分なりに仕事の楽しさを感じるにはどう関わっていくのがいいのか?
- いかに「自分の強み」を発揮していくのか?
を見つけ出すことはできます。目の前、この先の仕事に向き合える自分になる、そんな効果もあるのです。
パーソナルコーチングを受けた方は「考えが整理されてスッキリした」「何がしたいのか見えてきた」と感想を口にすることがありますが、これは自分の本当の思いや志向が自分の中でクリアになった証拠といえます。
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4ー3.ありたい自分の「本当の目標」がクリアになる
パーソナルコーチングで大事なのは、自己確認はもちろん、そこから自分はどうありたいか?何をしたいか?といった「目標・ゴール」を決めることです。
例えば、何かを変えたいと漠然と思っていても、
何を変えたいのか?その先どうなっていたいか?といったの「決め」がないと宙ぶらりんのままです。
ところが、ここで「目標・ゴール」の設定をするだけで、一気に景色が変わり、今の自分とのギャップや、この先どうしていきたいかが見えてくるのです。
そのためにコーチから適切な「問い」を受け、自分自身の潜在意識と対話(=内省)をしていくことで、ぼんやりしている「本当の目標・ゴール」が徐々にクリアになって可視化されます。
※「自己確認」→「目標・ゴール」の明確化は意外と大事なプロセスなのですが、自分1人(セルフ)だけでクリアになることはほぼ不可能です。
これがパーソナルコーチングで得られる3つめの効果です。
個人の目標・ゴールは、対話を続けていくうちに、変化して、コーチングを受ける本人が当初は想定していなかった思わぬものになることもあります。
実は本当の目標はそこにあって、自ら心の底から今の職場や自分の人生で「やってみたいことはこれだ」「ありたい自分はこれだ」というものが見えてくるのです。
パーソナルコーチングはこの不思議な感覚を得られるのです。
4ー4.自己変革への「行動」の道筋が見えてくる
自分で決めた目標・ゴールは、日々の仕事や諸事情があるので進まないことがあります。
そんな時にこそパーソナルコーチングを利用すると、コーチが伴走することで確実に前進できる効果が期待できます。
コーチはセッションの中で、
- いつまで
- どこまで
- どれくらいやりたいか
を、決して強制することなく、あなたに合ったペースで道筋を作りながら、かつ個人の志向を最大限に尊重し「あなた自身の意志と決断」を引き出してくれます。
人は自分に甘いもので、自分自身と交わす約束が守られないことは自然なことです。
しかしコーチと交わす約束は、決めたことを「守る」意識が強く働きます。
コーチは、脳の自己防衛本能を理解した上で、いつまでに何をどれくらいするのか約束してもらうことで行動を促します。
また、定期的にセッションを行うことで、あなたと二人三脚で自己変革の歩みを進めてくれるのです。
たとえできなかったとしても、コーチは職場の上司のようにストレスやプレッシャーを掛けてくることはありません。むしろ次を見据えてできる範囲のスモールステップを新しく問うてくれるそんな関わりを持ってくれます。
できない、進まない障害があることも事前に想定し、それはどんなことで、どう避けていくかも事前にセッションで考えますので、慌てたり焦ることなく、普段通り進めることができるのです。
4ー5.「目標達成」を手に入れて、人生が前に進む
パーソナルコーチングの最大の効果は、コーチングを受ける人が「やりたいこと」を見つけ「ありたい姿」になっていくこと。つまり個人の「目標達成」が手に入ることにあります。
先程も書いたように、コーチは、コーチングを受ける人に適切な問いを投げかけ自己確認をしてもらい「目標・ゴール」を決め、そこに至る「道筋」をクリアにしていく関わりを続けてくれるのです。
自分一人では、
- 右往左往し迷ってしまう
- あきらめてしまう
- 目標・ゴールを忘れてしまう
- 3日坊主になってしまう
といったこともありますが、コーチがいれば自然とモチベーションが湧き、自分で決めた目標の達成にいちはやく到達できるのです。
「目標達成」は、自分がありたい人生に一歩近づくことで、コーチングを受ける人の人生のコマが一つクリアされたことになるのです。
パーソナルコーチングは、いわば自己実現に早く近づけるそんな効果があるのです。
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5. パーソナルコーチングを選ぶ上で重要なポイント
パーソナルコーチングを選ぶ上で、コーチングを受ける人はどんなポイントを重視するのがいいか選ぶポイントを解説します
- コーチの「経験・キャリア・得意領域」をしらべておく
- 本気で解決したいなら「専業プロコーチ」にお願いする
- コーチのコーチング「実績」を聞いてみる
以下から順に詳しく解説していきます。
5ー1.コーチの「経験・キャリア・得意領域」をしらべておく
コーチの「経験・キャリア・得意領域」をしらべておきましょう。
これを調べるための第一歩として、まずパーソナルコーチングの種類について説明しておきたいと思います。
パーソナルコーチングといっても、細かく区分すると、
- エグゼクティブコーチング:エグゼクティブ向け
- ビジネスコーチング:ビジネスマン向け
- ライフコーチング:人生を扱うライフ向け
- ファミリーコーチング:家族を対象にしたファミリー向け
といった4種類があります。
コーチは、この種類に合わせて自身を「エグゼクティブコーチ」だったり「ビジネスコーチ」と名乗ることがあります。いわば自分の立場やスタンスを表明してコーチングを受ける人を選んでいるということです。
まずはコーチがどう名乗っているかを確認し、得意領域を判断しましょう。
ちなみに4種類の中で比較的難易度が高いのがエグゼクティブコーチングです。
対象者が企業のTOP(社長)、役員クラスになりますので、コーチングを受ける人の事業運営や組織の悩み、社長の視点を理解した上で正しい「問い」かけが必要になってくるからです。
単純に「(あなたは)今どんな気持ちですか?」という、コーチングスクールで学んだ問いかけだけでは、コーチングを受ける人にとって良い「問い」にならずまったく心に刺さりません。ビギナーコーチにありがちなとんちんかんなコーチングセッションになってしまいます。
※「コーチングって意味ないよね」といった声はこうしたコーチに当たってしまった人に多い意見です。
そこで、コーチの経験・キャリア・得意領域をきちんと調べておくことは必須です。
「コーチは相性で決めよう」と言われたりしますが、「いい人っぽい」は大事ですが、せっかくお金と時間をかけるので、自分のコーチングのテーマ(目的)は、このコーチの専門領域なのか?といった経験・キャリア・得意領域をしらべることは重要なのです。
5ー2.本気で解決したいなら「専業プロコーチ」にお願いする
副業の盛り上がりで近ごろ「コーチ」を目指している人が大幅に増えています。
それに伴って、コーチングを学ぶスクールは新しい形態のスクールが開設され、毎月のように新しいコーチが世に溢れ出てきており、コーチは供給過多な状況と言えます。
そのため、「そのコーチが専業プロ(なりわい)としてやっているか?それとも副業なのか?」は非常に重要なポイントとなります。
専業プロは、副業でやっている方に比べて覚悟が違っています。自己研鑽も怠らず、コーチとしてのinput/outputを欠かしていません。
また、料金面でも違いがあります。本業がプロコーチですので、バイト代程度でやるには生活が心もとないので料金は1時間数万円の設定でやっているはずです。
専業プロはそうやって自分のサービス、仕事に責任を持っているのです。
副業の方や、コーチになったばかりの人は、練習相手が必要ですので料金の設定が低く1時間数千円でやっている人もいます。本業があるので、ある意味失敗しても、痛手が少なく失うものは少ないからできるのでしょう。
本気でコーチングを受けたいなら「専業のプロコーチかどうか」をきちんと確認しておくようにしましょう。
5ー3.コーチのコーチング「実績」を聞いてみる
最後に、コーチの実績は必ず聞いてください。
専業プロのコーチは、対象者のバリエーションが多彩で、経験も豊富です。場数を踏んでいるからこそ自分の得意としている領域が見出せるわけです。
例えば、経営者を中心にコーチングの実績が豊富なコーチであれば、経営者向けのエグゼクティブコーチングを得意としており、かつ経営や組織、マネジメントに一定の知見があると見ていいでしょう。
他に転職・キャリア開発向けのコーチングや、夫婦向けコーチングを強みにしている人もいらっしゃいますので、やはりこちらもどんな実績があるのかを確認すべきです。
反対に、コーチになりたててで練習相手を探している人やビギナークラスコーチの場合は、実績・経験が少ないので期待したコーチングの効果が得られるかはわかりません。
また、知り合い・友人の方ばかりを相手にするコーチは料金の発生がなくお付き合いでやっていたりしますので効果があるのか判断が難しいです。
職場で部下の方へのコーチングの場合も、上下関係が成り立っている前提でのコーチングで、本来のコーチングと言えるのかという問題があります。
こうしたコーチングの場合は、予定調和なコーチングになっていたり、うまくコーチングができたとコーチが思っていても、それは上司部下の関係がある中、部下が忖度して「コーチング、良かったです」と言っているケースもあるのです。
パーソナルコーチングを選ぶ上でコーチの確からしさ、また力量は実績が物語っていますので、コーチングの「実績」は事前に確かめておきたい重要なポイントといえます。
6.コーチングを受ける上で大切な姿勢
パーソナルコーチングを有意義な自己投資にするためには、コーチを受ける側の姿勢(心構え)が非常に重要です。高い効果を得るためには受け身にならないことを心がけましょう。
基本的にコーチングはコーチが「答え」を教えてくれるものではなく、コーチによる良質な問いかけからコーチングを受ける人が自分自身で「気づき」を得て「答え」を見つけていくものです。
「コーチがすべてを考えてくれる」といった姿勢ではパーソナルコーチングの目的を叶えることができないのです。
コーチングでは「答え」はすでに自分のなかに存在しているという考えがあります。
コーチの問いかけに対して積極的に自己開示をして真剣に考えることができれば、「答え」に必ず到達することができるのです。
- 本気で自分を変えたい
- 成し遂げたいことがある
という能動的な姿勢で臨めば、パーソナルコーチングで得られる価値はより大きなものとなるでしょう。
7.パーソナルコーチングの料金・費用の相場
パーソナルコーチングの料金相場について解説します。
- 料金相場は、
- 時間と回数
- コーチの質・専門分野
- パーソナルコーチングを受ける人の立場・役職・ポジション
によって変わってきますので、一概に「高い、安い」と判断できませんが、参考までに一つの目安にしてください。
7ー1.パーソナルコーチングのサービス料金相場
パーソナルコーチングの料金相場は概ね次のとおりです。
- 一般の方向けのコーチング:1万円台~3万円/1時間
- 経営者や企業を対象としたコーチング:5万円~10万円/1時間、1回あたり20万円以上(半年~1年契約)
順に見ていきましょう。
一般の方向けのコーチング料金
一般の方向けのコーチングの料金は1時間あたりおよそ1万円台~3万円となっています。
中にはパーソナルコーチングの料金を1万円以内に廉価に設定しているケースもありますが、くれぐれも気をつけてください。
- コーチとして練習相手を探している人
- 副業でアルバイト感覚でやっている人
- コーチとして実績がなくサービスに自信が持てない人
こういった人は料金を安く設定しているケースが多く、コーチングが雑談程度で終わってしまうこともありますので、「パーソナルコーチングを選ぶ上で重要なポイント」で解説したように、実績のあるコーチかどうか見極めましょう。
個人のパーソナルコーチングは初回お試しで1万円以内の設定もありますので、興味があるけどコーチングを受けることに悩んでいらっしゃる方はまずはそこから始めてみるのもいいでしょう。
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月曜~日曜の10時~19時を中心に、キャリア・転職や、人間関係などの悩み、人生や生き方まで幅広いテーマに対応したプロのコーチが対応します。
下記ページから1分ほどのかんたんな入力ですぐにお申し込みいただけますので、お気軽にコーチングをお試しください。
経営者や取締役・役員を対象としたコーチングの料金
経営者クラスの方を対象にしたエグゼクティブコーチングの料金では1時間あたり5万円~10万円が一般的です。
超大手グローバル企業のエグゼクティブコーチングのケースですと、年間契約、1回当り換算20万円以上の場合もあります。
それだけ、経営幹部がコーチングを受けると事業の価値創造につながるという証拠であり、十分投資価値に見合ったサービスとされています。
7ー2.パーソナルコーチングの料金比較
コーチングサービスを提供している会社の料金を以下にまとめました。
各社の料金はコーチング時間や回数、コーチのレベル、コーチングを受ける人の役職、ポジションによって変わってきますが、一般的に60分を目安に一回あたりの料金を設定しています。コーチング会社によってまちまちですので詳細は各社の料金を事前に確認してください。
ペイサーのパーソナルコーチング料金
ペイサーでは「ベーシック(定期)コース」と「スポット(都度)コース」の2種類をご用意しており、料金は1回60分でそれぞれ下記のとおりです。
- ベーシック(定期)コース:165,000円〜(税込)
- スポット(都度)コース:1回 33,000円〜(税込)
コースごとにコーチングの回数やペースなどが異なりますので、詳しくはコーチングの料金ページをご覧ください。
またコーチングに関する疑問・不安・悩みにお答えするために「無料オンライン面談」と経験豊富なパーソナルコーチによるプチコーチングを受けられると「7,700円トライアル」をご用意しています。下記ボタンからカンタンにご予約可能ですので、まずはお気軽にお試しください。
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この記事の監修者
2016年からエグゼクティブ向けコーチングをスタート。現在、経営者・幹部クラス向けコーチングを複数社に提供。また20代の若手クラスを対象には寄り添うコーチ役でいる。コーチング実績、累計約1,700時間、120人以上。コーチング、1on1ミーティングサイト「ペイサー」を運営。