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コーチングとは

コーチングとは、コーチングを受ける人(=クライアント)が自らのありたい姿、やりたい自己実現や目的達成を、自発的にできるようにコーチが1on1(1対1の対話)を通じて支援していくこと。そのためのコーチとクライアントとの関わり合いすべてをいいます。
コーチングでは、コーチはクライアントが抱えるテーマや課題、悩みに対して良質な「問い」を投げかけます。クライアントはその「問い」に対して、自分自身がどうありたいか、何をやりたいのか、自ら言葉を発することによって整理され、さらに自分でやってみたい行動を決断し実行することで「ありたい姿」「目指すゴール」が結果として得られるのです。
クライアントは自分でやりたいことを自分のペースでやっていける心地よさもあって、目標に向かって必ず前進していくので結果が生まれてくるのです。
コーチのクライアントへの関わり合いは、1on1のコミュニケーションその時間だけでなく、その次のコーチングまで、あいだの時間に関わる伴走者であり、良きパートナーという役割も果たしています。

目次

1.コーチングの背景

1ー1.コーチングを取り巻く背景

顧客ニーズの多様性、思いも寄らない競合の進出でビジネスは変革が求められます。過去の成功のトレースや、TOPダウンの力ではどうしようもない状況です。よって社員は、指示待ちスタイルから抜け出し当事者意識高く主体的に行動し、競争優位性を生み出していくことが求められているのです。
組織ではそれゆえ、上司の一方的な指示型ではなく上司が部下を支えるサーバント(支援)型マネジメントにより、メンバーが主役となるコーチングの関わりが必要となっているのです。
コミュニケーションにおいては、上司と部下の1on1(1対1)のコーチングスタイルによる対話が注目され、「教えるー教わる」の一方通行ではなく、双方向のやり取りを作ること。上司は部下を信頼し、部下の能力を最大限に引き出す支援を求められるのです。
主役はあくまで部下。上司は部下の行動や結果を含めすべて認知し、モチベーションアップさせるのです。上司のコミュニケーションスタイルは「こうしなさい」から「どうしたい?」に変化。部下がどうすれば目標を達成するか、コーチングを通じて組織力を高め事業推進しているのです。

1ー2.コーチングの語源

「コーチ」という言葉の語源は「乗り合い馬車」から来ています。16世紀ごろハンガリーのコークス村で自家用四輪馬車が作られ、その街の名前が変化したのがコーチングの語源といわれています。馬車の機能には「大切な人を望むところまで安心・安全に送り届ける」ことであり、19世紀には教育の場面でもコーチという言葉が使われはじめ、教師が個人の能力を引き出し目的地に到達させるという意味で使われました。
日本では2000年頃にコーチングが知られるようになり、今は人事の取り組みで部下マネジメントの一環として「コーチング」「1on1ミーティング」という言葉にスポットが当てられるようになりましたが、認知度は一般的ではありません。

1ー3.コーチングの歴史

コーチングの歴史は、リーダーシップやマネジメント、組織行動学が盛んに取り上げられた1980年代以降にアメリカで確立したといわれています。ビジネスの戦略やキャリアについて、また最高の人生を送るためにコーチングがあったといわれています。
日本での歴史は、2000年7月リクルート出身の榎本英剛氏が日本人初のコーチ資格を取得し、コーチ養成を行うCTIジャパンを設立しました。翌年にはコーチ・エィが設立され、徐々に広がり始めました。
コーチングのスタイルは、上司のマネジメント力の向上、部下の育成につながることから、最近ではマネジメントに必要な「1on1ミーティング」として浸透し出しています。
そもそも1on1はインテル創業者CEOのアンディ・グローブ氏が取り入れたマネジメト手法で、上司部下の間で行われる定期的なミーティング。インテルの業績が拡大したしたこともあり1on1のミーティングが知られることとなりました。
それをGoogleが取り入れ、業績向上につながるマネジメントとして確立。従業員の生産性の向上、人材リテンションの強化、モチベーションアップを目的に、現在では多くの日本の大手企業で導入され「1on1、1on1マネジメント、1on1ミーティング、1on1コーチング」として組織に定着しています。

1ー4.コーチングの世界 アメリカと日本

コーチングの世界は、アメリカで1990年ごろ広がり、日本はその10年後に経営者向けエグゼクティブコーチングや管理職研修として導入されるようになりました。
コーチを養成する機関は1990年からアメリカで広がりはじめ、90年代半ばには国際コーチ連盟( ICF:International Coach Federation )が設立されています。日本では2000年にCTI ジャパンが設立されました。
欧米のグローバルカンパニーでは経営者を養成するプログラムが存在し、エグゼクティブにはプロコーチ(マイコーチ)がいることが一般的です。GEのジャック・ウェルチもコーチを付け事業の意志決定をしていました。グーグルのエリック・シュミッツは「今まで受けたベストアドバイスとは『コーチをつけなさい』ということだ」とその効果、効用を端的に語っています。
アメリカで有名なプロフェッショナルコーチのアンソニー・ロビンズは、元大統領のビル・クリントン、投資家のジョージ・ソロス、グラミー賞のクインシー・ジョーンズ、プロテニスプレイヤーのアンドレ・アガシ、俳優アンソニー・ホプキンスをクライアントとしていました。コーチングは様々に分化し、今ではスポーツ、ビジネス、エグゼクティブ、ライフという領域に分かれています。
日本では、ベンチャー経営者、次世代リーダーがマイコーチをつけ、コーチングを継続的に受け経営に生かしています。

2.コーチングの目的と内容

2ー1.コーチングとスポーツ

コーチングといえば「スポーツのコーチ」というくらい一般的になっています。スポーツコーチは、選手にルールを教え、技能を高めて試合や競技にどう勝つかを指導する人と定義され、目標は優勝・1番になることであり、最短で結果を生み出すように選手に働きかけています。
コーチはその道の経験者が多く、過去の経験を生かして「教える」ことを中心としています。選手はコーチの進言を参考に自らの可能性を拡げ、「実行」することを前提としています。
一方で、ビジネスや人生のテーマを扱うコーチングは、クライアントがどうありたいか、何がやりたいか気付きを得ながら、クライアントが自発的に考え実行することを支援する意味があります。
ビジネスのコーチングは、主体はあくまでクライアント。コーチはクライアントの人生の変化の支援をしていく伴走者なのです。

2ー2.コーチングとエグゼクティブコーチングの違い

これら双方の違いは対象者であるクライアントの肩書き、立場の違いです。広義では双方ともコーチングであり、エグゼクティブコーチングはコーチングに含まれています。
エグゼクティブコーチングとは、企業のTOP、取締役といった経営層、部長といったエグゼクティブ(事業責任者)クラスを対象とした1on1という意味です。エグゼクティブ層は、経営判断を日々迫られ、意志決定の質をどう高めるかを問われ続けます。それゆえテーマは経営、事業戦略、ビジョン、組織、人材開発といった、経営に深く関わることになります。
エグゼクティブコーチングのコーチは一般的なコーチングよりレベルが数段高く、それゆえ方法やアプローチは若干違っており、経営やビジネス、組織に通じ、実績と経験が豊富なコーチが求められています。

2ー3.コーチングとカウンセリングの違い

コーチングでは、現在を起点に未来についてクライアントをゼロからプラスに引き上げ、自己実現や目的達成の支援をしていきます。
クライアントがこれからどうありたいのか、どんなことをしていきたいのか、コーチはクライアントの潜在能力を引き出して具現化していく伴走者となるのです。
一方でカウンセリングは、過去に起こった悩みや不安を起点に心身のレベルがマイナスな状態をゼロまで引き上げ、問題解決に重点が置かれます。
ゴールは「目標達成」、時間軸は現在から未来、ベクトルはゼロからプラス。カウンセリングのゴールは「問題解決」、過去から現在、マイナスからゼロへ。コーチングとカウンセリングにはそんな違いと意味があるのです。

2ー4.コーチングとコンサルティングの違い

コーチングは、コーチがクライアントに気付きを発生させ、クライアント自身が自分で解決したくなるように支援し、クライアントの変化を通じて目標の達成や自己実現をしてもらうことと定義できます。主体はクライアントで、クライアントの意志が尊重されます。コーチはクライアントに「答えを教える」ことはしません。
コンサルティングは、「答えを教え」ます。クライアントが悩んでいる課題において、様々な選択肢をコンサルタントが考え、解決策をクライアントに提示するのです。コンサルタントはプロフェッショナルとして専門性の高い知識・知見を持ち、本質的な課題を指摘し解決策を示していくのです。

2ー5.コーチングとコンサルティングのアプローチの違い

コーチングは、クライアント自身が持っている潜在能力を1on1を通してコーチが引き出すことに主眼が置かれます。コーチ自身が問題解決力を高めるのではなく、クライアントが解決力を高め目標達成するのです。
コーチとクライアントは、「教えるー教わる」の上下の関係でなく対等なパートナーといえます。コンサルティングでは、クライアントが目的を実現し目標達成するために、事業環境分析、課題設定、戦略戦術立案、実行計画を具現化。コンサルタントはクライアントに選択肢を提示し、意思決定をしていきます。全体シナリオをプロのコンサルタントが担うことで成功の精度は高くなり、クライアントは計画に乗るという流れです。

2ー6.コーチングとティーチングの違い

コーチングとティーチングは同義で捉えられることがありますが、まったく別ものです。ティーチングとは、「知っている人が知らない人に」何かを教えること、教える側が答えを持って知識や経験を語ることといえます。
ビジネスにおけるティーチングでは2W1Hの、Why(なぜするのか、何のためにするのか)、What(何をするのか)、How(どのようにするのか)を含むことで成立。コミュニケーションのスタイルは、教師から生徒への流れと同じく一方通行になります。
コーチングは「答えを教える」ことはしません。コーチがクライアントに問いかけ、クライアントが答え、気付き引き出されていく「双方向」のコミュニケーションです。
よく、コンサルタントや上司が「1on1・コーチングをしています」と言いますが、そのほとんどは一方が語ることが多いティーチングです。

3.コーチングのやり方を学ぶ

3ー1.コーチングの目的とゴール

コーチングをする目的は、最終的にはクライアントが求める目標の実現やゴールの到達にあります。クライアント自身の中にある「自分がどうありたいか」「何をやりたいか」を、コーチの問いかけによってクリアにしていきながら、自己の大いなる変化や成長、自己実現、人生の豊かさというゴールを手に入れるのです。
目標やゴールについては、程度やレベル、またテーマ、人によって千差万別です。ことの大小や難易度はクライント次第。変化はその人それぞれによって、他の人から見ると大きくも小さくも見えるもの。まさにクライアント一人ひとり違い、それでまったく構わないのです。コーチの評価はそこにまったく入りません。

(基本2つのベーシック資質を学ぶ)

3ー2.コーチングスキル傾聴とは

傾聴のスキルとは、コーチングでクライアントが発する言葉を聞いているだけでなく、背後にある思いに耳を傾け、コーチが思いを感じることをいいます。発した言葉に表われてこない、クライアントの持つ願いや思い、感情に触れることに近いコミュニケーションになります。
クライアントの今までの生き方やこれからの仕事感、人生感に触れ、価値観までを聞き取ること。クライアントの持つポジティブさや自立・主体的にその人を感じ散ることといえます。日常会話やビジネス会話とはまったく違うコーチングの傾聴は、より深いレベルで聴くことを指します。

3ー3.コーチングスキル好奇心とは

好奇心のスキルとは、コーチがクライアントの視点や考え方、価値観に焦点を当て関心を持つことです。スタンスといえるもので、コーチは雑念なく本心からクライアントに関心を持ちコーチングをします。
クライアントはなぜそう考え、行動するのか。好奇心旺盛に、クライアントの発言と行動すべてを関心の対象とするのです。
発言と行動にはコーチの評価はまったくありません。相対比較するものではなく、そこにあるのはクライアントの存在、唯一なのです。

(使える3つのコーチングスキルとは)

3ー4.コーチングスキル反映とは

反映のスキルとは、コーチがセッション(コーチとクライアントの対話)において、クライアントに何が起こって、今どう感じているのかを的確に言葉に出すことをいいます。
コーチングを受けているクライアントは、自分がどういう状態にあるのか、見えづらくなる時があります。セッション中は何となくぼんやりと答えてしまうだけで、自分の内側に意識を向けず遠ざかってしまうことがあります。
そんな時にコーチから発する反映のスキルは、クライアントがはまってしまっている状態からハッと気づきを起こさせ、フラットな自分の戻り、全体像が見えるようになるのです。
反映のスキルのやり方は、正しいかどうかに関係なく、包み隠さずクライアントに起こっていることをクリアに伝えることです。時にはクライアントにとって耳の痛いことになるかもしれませんが、クライアントが自分自身に気付きが生まれ、劇的な変化につながるのです。

3ー5.コーチングスキル認知とは

認知のスキルとはコーチがクライアントの「人となり」や価値観を肯定的に認め伝えるスキルです。コーチングの時間すべて、クライアントがどうあるのか、存在そのものに対してコーチが認めるスキルになります。コーチはクライアントが「大切にしていること」「私はこういう人だ」という自己認識をポイティブに捉えるので、クライアントは自己肯定感を高め変化への一歩を踏み出すことができるのです。
ただし、認知のスキルがコーチの心底から発せられたか、ただの挨拶程度に発せられたかクライアントは見定めています。せっかくの認知のスキルも、表面的でクライアントに伝わらないと逆効果。認知は、クライアントを勇気付け、やる気が上がるスキルなのです。

3ー6.コーチングスキル拡大質問とは

1on1コーチングの拡大質問のスキルとは、仕事や日常生活で行なわれる「質問」とは違います。質問は、聞き手が聞きたいことを聞くだけで、どちらかというと聞き手(この場合コーチ)が主役で、情報に対する疑問を明らかにしたいプロセスと考えられています。
一方で、それは拡大質問といえません。コーチが行う拡大質問は、質問を投げかけ答えてもらうことでクライアントの視点を広げ、本人に気づきが促されることが第一の目的にあります。
簡単に答えられるのが質問としますと、じっくり考えて答えを出してもらう「問い」に近いニュアンスと捉えて頂くのがいいかも知れません。
クライアントは何を考え思っているのか、背後にあるその思いは何なのか。自分の言葉で答えることで、自分の状態を巡りめぐって客観視することもでき、自発的な行動に繋がりやすいのがこのスキルなのです。
拡大質問のスキルのやり方はYes、Noで答えが終わることはありません。必ずクライアントに意見を求めるプロセスになります。一方で限定質問がありますがこれは相手が「はい」「いいえ」と簡潔に答えられるものです。

4.コーチングを受ける

4ー1.コーチングを受ける対象者

コーチングを受ける方は、経営者や起業家、事業部長や責任者が少なくありません。企業のリーダーは、組織を動かし事業を前進させていく中で毎日判断しなければならないことばかり。やみくもに毎日漫然と過ごしていくことを捨て、自分は本当は何をしていきたいのかどうありたいのかをリセットすることが一歩を踏み出す判断になり、成功に向けて最短の道を見つけ実現したいとコーチングを受けているのです。
他にコーチングを受ける人は、マネジャー、部長といった役職者や、ポジションの節目にあったりする人。転職のタイミングや組織の異動があって自分へのチャレンジや新しい職場環境になり上司部下とのコミュニケーションが変わったり、またそもそも変化を求めたい人がコーチングを受ける傾向があります。
いずれにしてもコーチングを受けるのと受けないのとでは、クライアントにとって人生・仕事において圧倒的な変化が生まれ、結果かまったく違ってきています。1年間なにごともないことはそれはそれでいいことではありますが、毎日が少しでもより良くなり自分を成長させ充実させたいとの思いからコーチを探している方が一定数いらっしゃいます。
自分の人生やビジネスには予定調和な毎日はありません。今後は人生を楽しく有意義にどう生きていくか。なんとなくモヤモヤしていたり、やりたいことが見つからなかったり、そんな方がコーチングを受けるタイミングであり、良いコーチに巡り合うことをお勧めします。

4ー2.コーチングのメリット、デメリット

コーチングのメリットは、クライアントが自らのありたい姿、やりたいことを見つけ出せること。ありたい姿の実現や目的達成を自発的にできることです。人生が充実し最高の毎日になるために受けるのです。
ビジネスでいえば、うまくいかなかった仕事や人間関係が改善され、自分の思い描く仕事が実現するように変化していきます。思ってもみなかった展開や人生の広がりが見つかるメリットが生まれてくるのです。
デメリットは、現状に満足しきっている人が受けたとしても効果は期待できません。またクライアントが受け身でネガティブであればコーチングが成立せずコストと時間のムダ。デメリットになってしまいます。

4ー3.コーチの選び方

コーチングはコーチの高度なスキルと経験、またコーチのあり方、人間力が備わっていないと効果は出ません。では受けたい場合にコーチをどう選ぶのがいいか。判断軸がないので悩むものです。
養成会社で一定以上の訓練を受け認定資格を取得している方が最低の条件。ただ認定資格を持っているだけでは期待出来ません。
今までにどれだけプロフェッショナルコーチとしてクライアントと契約しているか、その実績がある「プロ」の人こそが効果を出し続けられるのです。
エグゼクティブコーチングになると、経営や事業、組織、マネジメントについて一定の知識・経験やバックボーンがないと話についていけません。「プロコーチです」と言っても社会経験やビジネスの経験がない人や資格を取得することが目的の方も少なくありません。コーチの選び方はプロフィールをまずはチェックしてみることが大事です。

4ー4.キャリア、転職に役立つコーチングとは

キャリアに役立つコーチングとは、クライアントの転職やキャリアップを目標にすることです。クライアントがこれから先、どんな人生を歩んでどんなフィールドで自分を生かし、ありたい自分や自己満足につなげることができるのか。コーチからの「問い」を受け止めながらクライアントは自身を深掘りし、生き方見つめ、目標達成や能力の発揮の観点でキャリアを作っていくのです。
キャリアカウンセラーとは、学生や転職に向けた求職者に対して、どんな職業や仕事に向いているのかを相談する専門の人になります。キャリアカウンセラーはキャリアカウンセリングを通じて、クライアントの適性やスキル、適職の具体的な提示をし、就職、転職の課題や悩みの解決をしていきます。

4ー5.経営に役立つコーチング

これからの企業経営をどうビジョンメイクし、事業をどう展開していくか。そのための組織と人材、上司と部下の関係をどう作っていくか。そんなことに頭を抱えているタイミングこそコーチングは効果があります。
できればマイコーチは、ベースに経営の理解があり、組織や人材、リーダーシップ、マネジメント、モチベーションに知見があるかどうかをポイントにしてください。コーチが経営に日々触れていないと、課題の本質には到達せず表面的になってしまいます。たとえコーチにプロの資格がなくても、経営や事業、組織のテーマに日々身を置いている方か、リーダーシップ、マネジメント、モチベーションのスキルバックボーンを持ち得ているかは確認してください。

4ー6.コーチングを受ける

コーチングを受けてみたいなら、コーチ紹介のサイトがありますので訪れてみてください。
コーチ養成会社のCTIジャパンでは、コーチを直接紹介はしませんが、認定資格取得者を探すことができます。
リクルート出身者が運営しているサイト 「ペイサー」では、経営、マネジメント、リーダーシップ、組織開発、育成、人間関係といったテーマや、経営力を高めたい、あるいは何かにやもやしているといった感覚があるなら、1on1スタイルで、一度試しに受けてみることをお勧めします。
グローバル企業ではコーチ・エィがあります。世界5ヶ国語に対応していますので現地幹部のコーチ探しのニーズに対応しているようです。

4ー7.効果が出るコーチング

効果が出るコーチングは、コーチとクライアントには信頼関係があり、どうすれば最高の場にできるのか、お互いが「当事者意識」を持ってまた「協働関係」を持とうとすることで期待出来ます。
また、ポジションの節目や岐路にいる方は、それぞれで抱えている悩みが深く、それゆえクライアントの方にとって人生を左右するインパクトに出会う確率が高くなります。 一方で、会社からの指名でコーチングを受けることになった方や、ネガティブなまま何かの「研修メニュー」くらいに考えている方は、せっかくの機会も台無しになります。
入社間も無い社員や若手ビジネスパーソンはビジネス全体を習得する時期でもありますので、むしろティーチングに重きを置いた方がいいといえるでしょう。

5.コーチングと1on1ミーティング

5ー1.1on1ミーティングの意味とは

1on1ミーティングとは、職場で行われる上司と部下の1:1の面談ミーティング。職場の上司が、部下が話をしたいテーマについてコーチングのスキルを使いながらじっくり耳を傾け、部下の育成をするマネジメントの場です。
1on1ミーティングの目的は主に二つ。一つは部下の育成を通じたイノベーション。働き方改革を踏まえた生産性の向上になります。上司と部下が定期的に例えば週に1回30分〜1時間程度の1on1ミーティングを実施できれば業務の改革や生産性が高まるきっかけになります。
もう一つはリテンション。一度採用したら長期間辞めずに業績貢献してもらうこと。今、採用環境は厳しく欲しい人材をスグに採れる状況ではありません。離職率の大半は職場での人間関係にあるといわれ1on1ミーティングは離職防止にも役立ち、また部下のモチベーションアップにもつながるのです。

5ー2.1on1ミーティングの企業導入

1on1はインテルの元CEOアンディ・グローブ氏が取り入れたマネジメト手法をGoogleが企業導入し、アメリカからスタートし日本に広がったといわれています。1on1ミーティング、1on1ミーティングの企業導入では、ヤフーが先行し自動車メーカーが管理職5000人に1on1ミーティングのスキルを身につける動きや、大手通信会社、上場大手企業が続々と1on1ミーティングの社内導入を決めています。
目的は、基本的には変革への期待と人材育成を通じた業績向上です。従来は階層別に研修をし、評価制度を導入して、変革と育成の期待をしてきました。
目標評価制度で、個人のパフォーマンスを半年や1年ごとに評価をし、上司は部下支援となるアドバイスや要望を伝えてきましたが、ただそのタイミングで部下のパフォーマンスを高めることは実質的には難しくなっています。
それに変わるのがコーチングや1on1ミーティング。部下を育成するための上司のマネジメント力のアップ、部下の生産性や業績の向上、目標達成につながっているとされ、1on1ミーティング導入の企業がますます増えています。

5ー3.ティーチングの活用とは

ティーチングとは、「teach・teacher」から派生された言葉で、学校での先生をイメージできると思います。「知っている人が知らない人に」スキル、知識や経験を伝えることをいいます。
コーチングとティーチングをよく混同される方がいますが、コーチングは教わることはありませんので根本的に異なります。
ティーチングの効果を最大限に高めるためには、その内容は2W1Hを含んでいること。Why(なぜするのか、何のためにするのか)、What(何をするのか)、How(どのようにするのか)を、論理的に分かりやすく伝えることが大切です。

5ー4.フィードバック活用とは

フィードバック活用とは、1on1ミーティングに行われる上司から部下に対して成長を促すために、結果や周囲からの見え方などの情報をタイムリーに伝えることです。
フィードバックは単に褒めることや叱ることと違います。部下が成長し目標を実現できるようサポートやアドバイスの観点を含めます。 ポイントは、部下の「行動」にニュートラルに話すこと。部下の「人格や性格」に対して上司の感情・解釈でフィードバックしてはいけません。
また、結果に対して行うものでもありません。結果は後もどり出来ませんので、次につなげるために行動に対して述べるのが正しいフィードバックになります。
時に上司は耳が痛い内容もしなければなりませんが、部下がフィードバックから得た意義を実感することもが多く、またどんなインパクトがあったのかコーチングの関わりで口に出してもらうと上司と部下の関係性をさらに高めることができるのです。

5ー5.経験学習とは

「やってみてはじめて身につく」。経験学習とは、対象者が実際の業務での経験を通し、それを自分のものにすることでより深く学べるという考え方です。
一般的に、経験学習のモデルは、「経験→省察→概念化→実践」という4 つのプロセスがあります。このサイクルをビジネスで回すことによって、人は深く学習し、高いレベルで自分のものにできるのです。つまり、経験することで体感・感知し(経験)、自分で深く振り返り(省察)、汎用化して(概念化)、応用し生かしていく(実践)。そうやって、繰り返し実践することで自分のものとなり自己の成長につながっていくのです。
1on1ミーティングでは、次のコーチングまでのあいだの時間に、コーチがクライアントに宿題を出すケースがありますがこれも経験学習と同じです。 経験学習とは、直面する具体的な問題解決の過程を通して、クライアントにとって大いなる成長と変化、自己の目標達成やゴールを手に入れられるのです。

6.コーチング資格

6ー1.コーチングセミナー

社会的に認知が増してきた背景もあり、コーチングのセミナーは、各企業や個人(事業主)有志が開催しています。
セミナーでは概要と特徴を説明。例えばコーチ養成機関のコーチ・エィ アカデミアやCTIジャパンNLPは、プロコーチ、認定資格コーチ向けセミナーがあります。
1on1ミーティング(コーチング)スキル向上研修、社内導入プログラムを開発しているリクルートマネジメントソリューションズは、最近の1on1ミーティングの事例勉強会といった内容で、経営者、幹部、マネジメントクラス、プロフェッショナルコーチ向けに様々なセミナーを開催しています。

6ー2.コーチング資格について

コーチング資格を提供している会社では、基本・応用・上級に分かれそれぞれ基礎スキルの取得から、高度な技術、またプロフェッショナルレベルになる専門性の高いコーチングコースを設けています。
<コーチ・エィ アカデミア>
生涯学習開発財団認定コーチ資格の取得ができます。初級者向け「認定コーチ」、中級者向け「認定プロフェッショナルコーチ」、上級者向け「認定マスターコーチ」があります。初心者向けの認定コーチの資格は、半年、1年ほどの期間を要します。自身のコミュニケーション力の向上、マネジメント力アップ、社内コーチとして活躍できるようにする認定資格です。コーチングのほかマネジネント、リーダーシップ、マーケティング、チームビルディングといったビジネス全般をテーマに行われます。
<CTIジャパン>
基礎コース、フルフィルメント、バランス、プロセス、シナジーの各コースでは、それぞれ2日半を要します。6ヶ月間にわたる上級コースではプログラム以外に100時間の有料コーチングを受講者に課せられ、その後に試験があり合格してCPCC(Certified Professional Co-Active Coach)として資格取得ができます。
<NLP>
NLPとは、Neuro(神経・五感)、Linguistic(言語)Programming(プログラミング)の略。ビジネス現場で使われる心理学の一つで、自身の内面を整理し感情をコントロールし、人と良好な関係が築けるコーチングコミュニケーションを身につけられます。心理学・言語学の観点からセルフイメージを高め、問題解決や自己の目標達成をします。ジーニアス・ブレイン、日本コミュニケーショントレーナー協会が提供するプラクティショナー認定コースは10日間を要します。日本NLP能力開発協会の公認NLPコーチ養成コースは全16日間を要します。日本NLP学院、日本コミュニケーショントレーナー協会もプログラムを用意して資格取得ができます。

6ー3.コーチングスキルの資格費用

コーチングスキルを学ぶ資格費用は、各社が提供する講座のレベルや認定資格によって様々です。おおよそ基礎、応用、上級に分けて、各社が認定した資格の取得ができます。
たとえばコーチ・エィ アカデミアのプレミアムコースのスキル認定コーチは税込料金162万円、CTIジャパンは、コアコース(基礎・応用)と上級コース同時申込み費用は税込料金108万円(19年現在)になります。資格費用について各社とも受講案内の説明会やセミナーを開催して案内しています。

6ー4.コーチングビジネスの実際

資格を取得してプロコーチとして1本で、生業として稼げるかは、気になることかと思います。
実際に、プロコーチを仕事にしている人はいらっしゃいますが、大成功している人がいるとは耳にはしません。そもそもコーチングのニーズがまだ大きくなっていないこと、クライアント側として、個人が継続的に支払うにはフィー負担が高いことが要因として考えられます。資格を取得する時に「プロコーチとして独立したい」と考えてもクライアントを継続的に獲得できる顧客獲得のマーケティングは別に考えなければなりません。個人がHPを立ち上げたとしても「問い合わせ」が入ってくることはまずないと思った方が現実的です。
プロコーチとして仕事をしている人は、研修や人材組織開発のコンサルタントとしてすでにビジネスをしてサービスの一部として提供しているようです。プラスオンでサービスを導入すると言う考え方です。コーチ養成会社は、コーチングの認定資格取得のその後にプロになれば安定的な収入がある、独立できる(稼げる)という話はしません。

7.コーチングの会社

7ー1.資格取得支援会社

7-1 資格取得支援会社 「学びたい。資格を取りたい」方に資格取得の講座を提供している会社です。コーチングの資格は国家資格ではありません。また資格取得後に収入が保証されているものではありません。
数日間から数ヶ月かけて行われる受講料は高額と感じる講座もあれば、資格の取得とはいえ入り口を安価に提供している講座もあり、資格取得はさまざまになります。
まずは受講者自身が、コーチの資格を取得して将来どう役立てたいのかをイメージし、その目的に合わせたコースについて問い合わせて見ることからはじめるのがいいでしょう。
<コーチ養成講座>
CTIジャパン
http://www.thecoaches.co.jp
コーチ・エィ アカデミア
https://coachacademia.com
NLP-JAPANラーニング・センター
https://www.nlpjapan.co.jp
日本NLP協会
http://www.nlpjapan.org
株式会社アナザーヒストリー
https://www2.anotherhistory.co.jp
銀座コーチングスクール
http://www.ginza-coach.com/

7ー2.サービス提供会社

コーチングをサービスとして提供している会社は、コーチ・エィ、CTIジャパン、リクルートマネジメントソリューションズ、ペイサーがあります。
コーチ・エィはコーチ養成会社として、コーチ・トゥエンティワンを設立しコーチの育成を始め、設立の後に経営者向けコーチングの提供を開始しています。
CTIジャパンは、日本人として初めて、コーチ認定資格のCPCC資格を取得したリクルート出身者よって設立。コーチ養成会社としてプログラムの提供、またコーチングサービスの提供をしています。
リクルートマネジメントソリューションズは人材・組織開発、制度構築を得意とし、経営・人事課題の解決と事業・戦略の推進を支援していく中で、1on1ミーティングによる組織力の向上をサービスとして提供しています。
ペイサーはリクルートの人材・組織領域の出身者が、個人・法人向けにエグゼクティブコーチングをオンラインで提供。また法人向けには「社内1on1ミーティング導入プログラム(1on1ミーティングスキル向上研修)」を開発しています。
サービスを提供している会社を紹介しておきます。
<コーチング サービス企業>
CTIジャパン
http://www.thecoaches.co.jp
コーチ・エィ
https://www.coacha.com
リクルートマネジメントソリューションズ
https://www.recruit-ms.co.jp/service/theme/counselingcoaching/
ペイサー
https://pacer.co.jp

8.コーチングのまとめ

8ー1.まとめ

コーチングとは、クライアントが自らのありたい姿、やりたい自己実現や目的達成を、自発的にできるようにコーチが1on1コミュニケーションを通じて支援していくということです。クライアントがコーチングを受けることで、思ってもみない良い結果が生まれ人生が拓け、いい変化が起こります。しかも偶然でなく、クライアント自らが潜在的に持っている能力を引き出されて結果が生まれるのです。
企業の場合、経営が向上し組織が高いパフォーマンスを発揮、事業が前進していくのです。また上司と部下が1on1ミーティング を取り入れ、1on1マネジメントをすれば組織、チームと個人の関係を強化させ、業績作りや生産性の向上を果たしていくのです。事業前進、組織強化の新しいあり方として1on1のコーチングが今注目されています。

8ー2.コーチング関連書籍紹介

コーチングの本、書籍を紹介します。
書籍ははビジネス分野の経営、マネジメント、リーダーシップ、組織、人材育成関連のコーナーに置かれています。働き方改革にあって、短期間に、また勤務時間内で部下の育成やモチベーションを高めることがますます求められていますので、今注目されています。
・ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法/本間 浩輔 (著)
http://amzn.asia/dDuNDVp
・1on1マネジメント 単行本(ソフトカバー)/ 松丘 啓司 (著)
http://amzn.asia/bxoalG9
・コーチング・バイブル―人がよりよく生きるための新しいコミュニケーション手法/ローラ ウィットワース (著), フィル サンダール (著), ヘンリー キムジーハウス (著), Laura Whitworth (原著)
http://amzn.asia/0DGXYqP
・コーチングの基本/コーチ・エィ (著), 鈴木 義幸 (監修, 監修)
http://amzn.asia/c8ydMNx
・コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる/伊藤 守 (著)
http://amzn.asia/0D92jra
・エグゼクティブ・コーチング入門/鈴木 義幸 (著)
http://amzn.asia/9PN8pxE
・部下を伸ばすコーチング―「命令型マネジメント」から「質問型マネジメント」へ/榎本 英剛 (著)
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HIGH OUTPUT MANAGEMENT(ハイアウトプット マネジメント) 人を育て、成果を最大にするマネジメント/アンドリュー・S・グローブ (著)
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本当に良いコーチに巡り会えないという声。
エグゼクティブの方に応えきれていない問題を、私たちが解決していきます。