Keyword

テレワークのビデオ会議・7つのコツ【準備~会議中のコツを解説】

オフィスワークからすっかりテレワーク。PC業務が中心の企業や部署ではもはや在宅勤務は当たり前になってきました。ただ、実際に導入し、稼働となると、社員同士のコミュニケーションや上司の部下マネジエント、また上司による部下の育成課題も出てきました。

管理職の「マネジメント力の向上」や、メンバーの「自立人材の育成」をテーマとしている会社。また「生産性向上」「離職率の低下」を組織の課題とし、「1on1ミーティング」を導入、定着を推進してきた会社は、「1on1ミーティング」をビデオ会議ですることになって戸惑っていることもあろうかと思われます。

そこで、上司部下のコミュニケーション・「1on1ミーティング」導入会社の、ビデオ会議コミュニケーションの運営について、まずはセッティングと準備段階の注意ポイントについて考えてみます。

目次

1.PC画面の明るさ・照明の調整

画面の明暗は注意してください。人物より後ろに部屋の蛍光灯などの照明の映りこみや窓(デイタイム)があると逆光現象で顔が暗くなります。背景が黒っぽいと全体的に沈んで見えます。人物の背景はできれば白系の壁が映り込むのがオススメ。顔が暗いと、顔色が悪く見えますので変な気遣いをさせてしまいかねません。

2.PC画面の背景

テレワーク、オンライン1on1ミーティングを自宅でする場合特に気をつけたいのが背景。部屋のプライベート感が映り込んでしまうのは、本人もあまり心地よくないでしょうし、見る側も気が散ってしまいます。洗濯物があったり、同居されているご家族がビデオに登場したりするとなおのことです。

Zoomだと背景をバーチャルに設定することも可能です。突拍子ない背景だと逆に気が散ってしまいます。無難なセレクションが1on1をスムーズに進められます。ビデオの背景の写り込みをまずはご自身で確認してみてください。

3.顔の映り込み

コミュニケーションする部下がなにを考えているのか。なにをやりたいのか。1on1では上司は部下の表情から汲み取ることも大事です。微妙な変化をキャッチできるようにアングルを考慮してください。

左右はセンター位置、上下のオススメはウエストorチェストアップくらい。顔は縦の1/2未満の大きさが収まりがいいです。

1/2以上の大きさだと圧迫感が感じられます。顔の上部に空間ができるくらいだと対面に近い環境が出来上がり、窮屈さも緩和されるはずです。お昼のニュースのアナウンサーくらいの映り込みです。大顔でも小顔でもなく、いい映り具合です。

4.音声の大きさ

実際のオフィスとは違いますので、1on1の対話の途中で聞き返すのとっても難しいこと。スタート準備の段階で、音声は事前にチェックしておいてください。

Zoomであれば(スピーカーのテスト)(マイクのテスト)が「設定」から調整ができますので、調整をしてみてください。ヘッドセットを使用する場合、音量調整ボタンOFFやボリューム小がありますので要チェックです。

雑音、周りのノイズにも注意してください。イヤホンマイクは、服にすれて雑音が入ることもあります。気づかないうちに相手にストレスをかけてしまいかねませんのでこちらも事前にチェックしてください。

5.表情はオーバーくらい

オンラインだと表情変化が伝わりにくく、お互いぶっきらぼうに見えちゃいかねません。オフィスワークなら聞こえていた笑い声やリアクションがなかなか伝わらないものです。

対面以上に声のトーンUPと笑顔を意識するといいですね。

とはいえ、意識しすぎちゃうとわざとらしく見えます。疲れない程度、自然とできるくらい10%増しのオーバーリアクションで1on1に臨まれると部下は安心してコミュニケーションができるでしょう。

6.カメラのポジション、アングル

PCカメラは目の高さで設定。人間の目線と同じくらいのアイレベルの高さでポジション位置を設定してみてください。ちょうどまっすぐ見える水平のポジションです。

アングルについては水平アングルがいいです。ローアングル、ハイアングルだと普段見慣れないので、相手の顔を見上げる、見下ろすことになり多少違和感が出てきます。テーブルの高さが難しければ、下に敷物で対応するか、椅子の高さで調整してみてください。

また、顔の向きを斜めにしてしまうと、落ち着きがありませんので、できるだけ正面、斜めにならないようなアングルが良いでしょう。

7.目線(どこを見る)

相手に目線を合わす場合は、カメラを見てください。どうしても相手の表情を見たいので、目線はカメラより下の画面を見がちになりますが、そうするとうつむき加減になってしまいます。

気づかないうちにいつもの1on1と同じようにしてしまいがちですが一工夫、意識が必要です。

この記事の監修者

大和直紀
大阪市立大学(現大阪公立大学)経済学部卒業 株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)入社。人材事業の営業、商品企画、制作に従事。38歳でリクルートを早期定年退職。その後スタートアップ、ベンチャー企業の執行役員、取締役として主に組織・人材開発の領域に従事。
2016年からエグゼクティブ向けコーチングをスタート。現在、経営者・幹部クラス向けコーチングを複数社に提供。また20代の若手クラスを対象には寄り添うコーチ役でいる。コーチング実績、累計約1,700時間、120人以上。コーチング、1on1ミーティングサイト「ペイサー」を運営。

1on1ミーティングをはじめて実施される企業様、
ぜひお気軽にお問い合わせください。